ゲノム解析で協定を締結した放影研の神谷研二理事長(右)と広島大病院の安達伸生病院長=24日午後、広島市

 日米共同で運営する放射線影響研究所(放影研)と広島大病院は24日、被爆者と被爆2世のゲノム(全遺伝情報)を解析する放影研の研究に関する協定を結んだ。調査対象者に適切なカウンセリングや医療の提供を支援する狙い。

 ゲノム解析で、対象者にリスクがある遺伝子変異が見つかった場合、放影研は伝えることが適切か審査した上で、本人の希望に基づき結果を知らせる。広島大病院への受診を勧め、病院側はカウンセリングをし、必要な場合は追加の検査や治療につなげる。遺伝性がんなどの早期予防に役立つ可能性がある。