日立製作所が28日発表した2025年3月期連結決算は、純利益が前期比4・4%増の6157億円だった。売上高に当たる売上収益は0・6%増の9兆7833億円。企業のデジタル化の需要が堅調に推移したことに加え、生成人工知能(AI)の利用拡大に伴う電力消費の増加を受け、変圧設備などの送配電事業が好調だった。
本業のもうけを示す調整後営業利益は28・6%増の9716億円で、過去最高だった。
26年3月期の連結業績予想は、売上収益が3・2%増の10兆1千億円、純利益が15・3%増の7100億円と見込んだ。トランプ米政権による関税政策の影響を織り込んだものの、送配電事業などが引き続き好調で増収増益を確保するとした。