市民を乗せ、自ら運転席に乗り込む大分県別府市の長野恭紘市長(左)=28日正午ごろ、別府市

 日本有数の温泉地として知られる大分県別府市は28日、一般ドライバーが有料で客を運ぶ「湯けむりライドシェアGLOBAL」の実証運行を始めた。運転手には長野恭紘市長や市職員も登録し、急増する訪日客らの移動ニーズに対応する。

 市内の公園で開かれた出発式で、長野氏は「夜間に移動手段に困った観光客や市民がいれば、私は間違いなく要請に応じる」と表明。式典後、自らハンドルを握り、予約「第1号」の市民2人を乗せ市内を運転した。

 別府市内の発着に限り、配車アプリで24時間365日利用できる。料金はタクシー運賃相当額に迎車料金千円を加えた金額だ。ドライバー登録者数は65人。