トランプ大統領=29日、ミシガン州ウォーレン(AP=共同)

 【ワシントン共同】米NBCテレビによると、トランプ大統領は今年1月の2期目就任から今月29日までの100日間で、メディアの取材を110回以上受けた。大量の情報を発信し続けて主導権を握り、メディアや野党民主党の批判をかわす狙い。個別のインタビューに応じたのは34回で、最多はトランプ政権寄りとされる保守系FOXニュースの12回。メディアの選別も顕著となった。

 ホワイトハウスでの大統領令の署名時や各国首脳との会談時に長時間、記者団の質問を受けるのは恒例となった。大統領専用機内での取材対応も14回。トランプ氏はメディア対応が少なかったバイデン前大統領との違いもアピールする。

 前政権時と比べて国務長官や国務省報道官らの記者対応は激減し、ホワイトハウスが外交・安全保障分野を主導していることも明らかになった。

 FOXは共和党支持者や無党派層らに支持され、視聴者数でリベラル派のCNNテレビなどを圧倒。政権内にはヘグセス国防長官らFOX出身の高官も多く、同局への出演を優先しており、蜜月関係を築いている。