【ワシントン共同】米労働省が2日発表した4月の雇用統計(速報、季節調整済み)によると、景気動向を敏感に示す非農業部門の就業者数は前月から17万7千人増えた。増加幅は前月から縮小した。13万人程度の増加を見込んだ市場予想は上回った。失業率は4・2%で、前月から横ばいだった。
米連邦準備制度理事会(FRB)は6、7両日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。パウエル議長は、トランプ政権の高関税政策によるインフレ再燃や成長鈍化に警戒感を示し、物価や雇用への影響を慎重に見極める構えだ。
就業者数は民間部門で16万7千人増えた。教育・医療が7万人、輸送・倉庫は2万9千人それぞれ増加した。トランプ大統領が再建を掲げる製造業は1千人減った。中でも、高関税措置を発表した自動車・同部品は4700人減となった。政府部門は1万人増えた。
同時に、2月の非農業部門の就業者数は10万2千人増、3月は18万5千人増にそれぞれ下方修正した。