【ワシントン共同】ヘグセス米国防長官は1日、第2次トランプ政権初となる国家防衛戦略(NDS)の最終案を8月31日までに提出するよう指示した。インド太平洋地域での中国抑止や、国境対策を含む米国本土の防衛を優先課題に挙げた。コルビー政策担当次官が策定を主導する。国防総省が2日発表した。
NDSは米国が安全保障上の脅威に対処する方針を示す重要な文書。ヘグセス氏は1日付の覚書で、NDSを通じてトランプ大統領が掲げる「米国第一主義」と「力による平和」を推進すると説明した。
政権が2日に発表した2026会計年度(25年10月〜26年9月)予算要求の概要は、最先端のミサイル防衛システム「ゴールデンドーム」や次世代戦闘機F47の開発に重点的に投資することを明記。NDSはこうした内容に沿って取りまとめ、国防総省の大幅な人員削減や軍司令部の統合の影響も反映するとみられる。