原子力規制委員会による審査が10年超となっている電源開発大間原発(青森県大間町、建設中)について、同社が耐震設計の目安となる地震の揺れ「基準地震動」を、従来の最大650ガルから最大957ガルへ引き上げる方針であることが7日、同社への取材で分かった。

 地震と津波に関する審査が長期化しているが、規制委が了承すれば、設備面の議論本格化が見込まれる。担当者は取材に「今後審査する段階なのでコメントできない」とした。

 同社は4月、審査実務を行う原子力規制庁の聞き取りで、想定される地震に基づき、18パターンの基準地震動を説明する資料を提示した。