北陸新幹線敦賀(福井県)―新大阪間の早期開業を求め、沿線都府県でつくる建設促進同盟会の大会決議文を巡る調整が難航している。福井県小浜市や京都府を通る現行計画での整備を例年通り求める方針に、石川県が東海道新幹線米原(滋賀県)経由の再検討も盛り込むよう主張しているからだ。このまま足並みがそろわなければ、12日に開催される大会では、波乱も予想される。
同盟会は石川や福井のほか京都、大阪など10都府県で構成。例年の決議は、小浜ルートでの整備を急ぐよう求める内容で、昨年5月の大会では米原経由を推す発言は出なかった。
その後、石川県内では県議会が米原ルート再考を求める決議を採択。沿線自治体からもルート変更を求める意見が強まっている。馳浩知事も今年に入り「解決のめどが立たないと判断された場合は、米原ルートを含めた検討を行うべきだ」との立場を示すなど、変更論が高まりを見せている。