卵加工大手のイフジ産業(福岡県粕屋町)が7日発表した2025年3月期連結決算は、純利益が前期比31・6%増の21億円となり、最高益を更新した。鳥インフルエンザの流行に伴う鶏卵価格の上昇分を、製品価格に転嫁したことが寄与した。
売上高も4・3%増の255億円と過去最高だった。鳥インフルエンザが猛威を振るった22年シーズンを機に落ち込んでいだ菓子メーカーの需要が回復し、販売数量が伸びた。
福岡市で記者会見した藤井宗徳社長は鶏卵価格について「7月ごろまでは高い状態が続くだろう」と見通した。
26年3月期の業績は、売上高を過去最高の277億円と見込んだ。