大阪ガスが8日発表した2025年3月期連結決算は、政策保有株の売却益が寄与し純利益が前期比1・3%増の1344億円で過去最高となった。資源価格の変動を毎月のガス料金に反映する調整制度の利益が縮小し、本業のもうけを示す営業利益は6・9%減の1607億円だった。売上高は0・7%減の2兆690億円。
大ガスは、子会社が家庭用燃料電池「エネファーム」の光熱費データを不適切に編集し、顧客に実際よりも安い見通しの金額を提示して営業していたと3月に公表。藤原正隆社長は大阪市で開いた記者会見で「深くおわび申し上げる。信頼回復に向けて公正で透明な事業運営を確保する」と陳謝した。