【ニューデリー、イスラマバード共同】パキスタン軍は8日、インドによる無人機攻撃が7日夜から8日未明にかけて続き、民間人1人が死亡、兵士ら5人が負傷したと発表した。インドは7日にパキスタン領内にある「テロ組織の拠点」をミサイルで攻撃したばかり。パキスタンは報復を表明しており、核保有国同士の武力衝突のエスカレートに懸念が高まっている。
パキスタン軍は、無人機を送り込むことで「攻撃が続いている」とインドを非難した。死者が出たのは南部シンド州で、東部ラホールなど各地でインドの無人機計12機を撃ち落としたとしている。7日には係争地カシミール地方の実効支配線を挟み、両国による砲撃もあり、パキスタン軍は31人が死亡、57人が負傷したと発表していた。
インド国防省などによると、ミサイル攻撃は7日未明、テロ組織の拠点9カ所を標的に約25分間実施され、ミサイルを24発撃った。シン国防相は8日、ミサイル攻撃で100人以上のテロリストを殺害したと主張した。