2024年9月、大相撲秋場所で懸賞金の分厚い束を受け取る大関琴桜=両国国技館

 日本相撲協会は9日、力士が土俵上で受け取る懸賞金1袋に入れる金額を3万円から1万円に減らすことを明らかにした。十両以上で構成する力士会から大量の現金所持により盗難の懸念を示され、一部ではキャッシュレス化の提案もあったという。差額の2万円は銀行口座振り込みの方針。11日初日の夏場所(両国国技館)から実施する。

 懸賞は1本7万円。協会手数料の1万円を除き、勝った力士が6万円を獲得する。従来は3万円が積立金となり、残り3万円は土俵上で行司から直接渡された。懸賞が50本の場合は150万円をその場で手にしていた。

 協会担当者は「セキュリティーに配慮した」と述べた。