沖縄県教職員組合などは12日、自民党の西田昌司参院議員の「ひめゆりの塔」の展示説明を巡る一連の発言に抗議する声明を発表した。「沖縄の場合、地上戦の解釈を含めてかなりむちゃくちゃな教育のされ方をしている」との主張について「これまでの平和教育を否定するもので大きな問題だ」と批判し、撤回を求めた。
組合中央執行委員長の森岡稔さん(50)は、県庁での記者会見で「沖縄の平和教育は体験者の証言に基づいた研究を反映して行われてきた。壮絶な体験を後世に伝え、二度と戦争を起こしてはならないという思いを侮辱するものだ」と訴えた。