産業技術総合研究所(産総研)は12日、世界の計量単位を統一することを目的とした「メートル条約」の締結から150年となるのに合わせ、長さ1メートルの基準となる「メートル原器」と、質量1キロと定めた「キログラム原器」を報道陣に公開した。
産総研によると、メートル原器は、国際度量衡局が30本製作し、日本は1890年に1本を受領。細長い棒の両端に刻まれた目盛り線の間隔が1メートルと定められた。同年、国際キログラム原器の複製も受け取った。内部に分銅があり、少しのちりの付着も許されず、一般公開されていない。
いずれも「基準」としての役割を終え、国の重要文化財に指定されている。