東京都内で開かれたイベントで講演する石破首相=14日午前

 石破茂首相は14日、東京都内で開かれたイベントで講演し、人口減少への強い危機感を示した上で「(少子高齢化の傾向は)次の時代に残していいと思わない。地方創生をどうしても実現したい」と訴えた。国として必要な支援は行うが、各地域の主体的な取り組みが不可欠だと強調した。

 鉄道好きで知られる首相は、地元住民の強い要望を受ける形で第三セクターとして復活したえちぜん鉄道(福井県)を挙げ「地方に良い例はいっぱいある。できないと諦めるか、うちもやってみようと思うのか。天と地ほど違う」と力説した。

 地方銀行や信用金庫などは地元に根ざし「市町村の役人より生きた経済を知っている」と指摘した。