原子力規制委員会は14日、広島県三原市の工場で2023年に非破壊検査中の作業員2人が計画外被ばくをしたトラブルについて、国際評価尺度(INES)で「逸脱」を示すレベル1と評価した。8段階の下から2番目。2人の被ばく線量は39・5ミリシーベルトと24ミリシーベルトで、健康への影響はないとしている。放射線業務従事者の年間限度は50ミリシーベルト。

 規制委によると、2人は非破壊検査会社「テクノス三原」の工場で、放射線照射装置を使用。照射中は室外に退避するべきだったが、とどまって作業をした。放射線を出すイリジウム192の格納状況も確認していなかった。