海上保安庁は16日、過去1年間の活動をまとめた「海上保安レポート2025」を公表した。海賊・テロ対策、海難救助や環境保全といった多くの分野で、外国の海上保安機関と連携する国際業務について特集。世界で活躍する職員の仕事を紹介している。
経済のグローバル化に伴い、密輸や海賊行為が増え、2010年代以降、太平洋沿岸諸国などと国際連携の枠組みをつくって対処してきた経緯を説明。捜索救難や潜水といった分野で、海保が持つ専門知識や技術を各国に提供してきた実績に触れた。
在外公館や国際機関に出向する職員のインタビューも掲載。シンガポールで海賊対策に従事する職員は「非常にやりがいがある仕事だ」と語っている。
このほか大阪・関西万博が開かれている人工島の周辺を、巡視船艇や航空機で24時間警戒する業務についてコラムで取り上げた。
21日発刊。書店では1540円で販売する。