気象庁は16日、宮崎、鹿児島両県の九州南部が全国で今年初めて梅雨入りしたとみられると発表した。平年より14日、昨年より23日早く、九州南部としては「かなり早い」時期となる。気象庁によると、統計がある1951年以降で沖縄・奄美以外の地方が最初に梅雨入りしたのは、これまで63年の1回しかなく、確定すれば62年ぶり。九州南部が最初となるのは初めてだ。
平年は沖縄は5月10日ごろ、奄美は同12日ごろに梅雨入りするが、今年は西に張り出した太平洋高気圧に沖縄付近が覆われたため遅れている。偏西風が北寄りを流れ、連動して前線が平年より北側に形成されたことなどが影響し、九州南部が先になった。