現場から逃走したとみられるスポーツタイプ多目的車=15日夜、埼玉県三郷市

 埼玉県三郷市で小学生の列に車が衝突し男児4人が重軽傷を負った事故で、県警が逃走した車に同乗していたとみられる外国籍の男性に任意で事情を聴いていることが16日、捜査関係者への取材で分かった。県警はこの車の名義人も外国籍の男性だとしたが、任意聴取の男性との関連は明らかにしていない。ひき逃げ事件として引き続き捜査を進める。

 県警は15日、現場から約2キロ離れた市内の一戸建て住宅の駐車場で、逃走したスポーツタイプ多目的車(SUV)を押収。この住宅には複数の外国籍男性が住んでおり、県警が事情を聴いている。名義人と連絡が取れているかどうかは「捜査に支障がある」として明らかにしていない。

 車が押収された駐車場近くに住む高齢女性は「逃走車と似た車を何度か見かけた。数年前から外国籍の男性が何人か連れだって、この辺を歩くようになった」と話した。別の女性は「小さい子供がいるので心配。早く捕まってほしい」と語った。

 県警や地元消防によると、事故は14日午後4時5分ごろ発生。下校中だった児童約10人の列に背後から車が衝突した。