パリを含むイルドフランス地域圏のデュブランシュ副議長は16日、昨年のパリ・パラリンピックの際に地域圏トップが発表したパリ地下鉄のバリアフリー化計画について、パリ市の財政難などで難航するとの見方を示した。東京都内での記者会見で質問に答えた。
1900年開通のパリ地下鉄はバリアフリー化の遅れが長年指摘され、管轄する地域圏のペクレス議長は昨年8月、全線で実現する大々的な構想を発表した。総費用を150億ユーロ(約2兆4千億円)以上と見込み、資金面で市やフランス政府の関与が必要となる。
パリの地下鉄は現在14路線のうち車いすで利用可能なのは1路線のみ。(共同)