【ロンドン共同】2015年に東京・表参道の高級宝石店で起きた強盗致傷事件を巡り、警視庁が国際指名手配した英国籍男2人の日本への引き渡しの是非を判断する差し戻し審で、英国の裁判所は16日、引き渡しが妥当だとし、最終判断を内相に委ねた。容疑者側の弁護士は、不服を申し立てる方針。
事件は15年11月、東京都渋谷区の「ハリー・ウィンストン」で発生。客を装った複数人が警備員を殴り、指輪など46点、1億600万円相当を奪って逃走した。目撃証言などで浮上したケイン・ライト容疑者らの引き渡しが審理されている。
日英は犯罪人引渡条約を締結しておらず、実現すれば英国からの引き渡しは初めてとなる。