参院内閣委で答弁する石破首相=15日

 共同通信の世論調査で、政府提出の年金制度改革法案が厚生年金の積立金を活用した基礎年金(国民年金)の底上げを削除したことに関し「入れるべきだったと思う」41・4%、「入れるべきだったとは思わない」46・4%と、賛否が二分した。分からない・無回答も12・2%に上り、年金制度改革への理解が進んでいない可能性がある。

 基礎年金の底上げは、就職氷河期世代などが低年金に陥るのを防ぐ対策の一環だったが、自民党内で批判が出て、見送られた経緯がある。「入れるべきだった」との回答は、年代別に見ると、60代以上の高年層41・4%、40〜50代の中年層39・0%、30代以下の若年層44・3%。