天皇陛下、皇后さま

 宮内庁は19日、天皇、皇后両陛下が戦後80年に際して戦没者を慰霊するため、6月19〜20日の日程で広島県を訪問されると発表した。原爆慰霊碑に供花し、被爆者らと懇談する。両陛下の広島訪問は即位後初となる。

 宮内庁によると、19日に羽田空港から特別機で広島県に入る。広島市の平和記念公園にある原爆慰霊碑に花を手向け、拝礼する。原爆の被害を伝える住居跡などを展示する「被爆遺構展示館」を視察し、原爆資料館で被爆者らから話を聞く予定。

 20日は、原爆養護ホーム「矢野おりづる園」で入居する被爆者と面会する。このほか、2014年8月の土砂災害からの復興状況を視察する。

 天皇陛下が原爆慰霊碑を訪れるのは、皇太子時代の06年10月以来。皇后さまは00年11月に陛下と共に訪れて以来25年ぶり。

 戦後80年の節目の慰霊として、両陛下は4月に硫黄島(東京都小笠原村)を訪れた。6月4、5日は長女愛子さまと共に沖縄に足を運ぶ。9月は長崎を訪問する。