調査報告書を受け取った熊本県教委の越猪浩樹教育長=20日午後、熊本県庁

 宮崎市のグラウンドで昨年4月、試合に訪れた熊本県立鹿本高のサッカー部員ら18人が落雷により病院に搬送された事故で、県が設置した調査委員会が20日、報告書をまとめた。事故の3時間前に雷鳴でいったん中止しながら、目視などで再開を決めた監督の判断を問題視。事故原因について「監督が落雷の予報を確認せず部活を継続した」と指摘した。

 報告書によると、事故は昨年4月3日午後2時半ごろ発生。ウオーミングアップ中だった生徒の列に雷が落ち、うち1人は現在も意識が完全には回復していないという。当日、宮崎市には雷注意報が出ていた。