20日、イランの首都テヘランで演説する最高指導者ハメネイ師(最高指導者事務所/WANA提供・ロイター=共同)

 【テヘラン共同】イランの最高指導者ハメネイ師は20日、首都テヘランの最高指導者事務所で演説し、イランの核開発問題を巡る米国との協議について「成功するとは思えない」と疑義を呈した。ウラン濃縮活動の完全停止を求める米国に対し「度を越えたとんでもない要求だ」と批判した。

 ハメネイ師は、イランが独自政策を持っており、米国の「許可を待っているわけではない」とも述べた。

 核協議で米側代表を務めるウィットコフ中東担当特使は18日の米ABCテレビのインタビューで「ウラン濃縮は1%も容認できない」と発言。トランプ米大統領は16日、合意に向けた提案をイランに伝達したと述べ、早期検討を要求していた。