【エルサレム共同】イスラエルのネタニヤフ首相は21日の記者会見で、イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザで拘束する人質を取り戻すため「一時的に停戦する用意がある」と表明した。戦闘終結は全ての人質解放やハマスの武装解除などが条件だと主張した。イスラエル軍はガザ北部と南部で地上侵攻を続けており、ハマスに要求の受け入れを迫っている。
ネタニヤフ氏は「ガザ全域を制圧する」と改めて表明した。ハマスのガザ地区トップとされるムハンマド・シンワール氏を殺害した可能性があるとも明らかにした。「人質は20人が確実に生きており、最大で38人が死亡している」と説明した。
ハマスはこれまで恒久停戦を主張する一方、武装解除は拒む考えを示している。仲介国カタールで17日に再開した停戦交渉は双方の主張の溝が埋まらず進展していない。
一方、イスラエル当局は21日、小麦粉や医療器具、子ども用の栄養補助食品を積んだトラック100台がガザ最南部ケレムシャローム検問所からガザに入ったと発表した。