520人が犠牲となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故の現場、群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」で23日、管理人の黒沢完一さん(82)が犠牲者への鎮魂の思いを込めた風車を飾り付けた。事故は今年8月12日で40年となる。
風が吹き抜ける中、多くの墓標が並ぶスゲノ沢付近に、ピンクやオレンジをはじめとする風車を取り付けた。今年は慰霊登山に訪れた人や東京の企業から200本の寄付があり、過去最多の計631本が尾根を彩った。
黒沢さんは、多くの遺族らが尾根を訪れると見込まれる8月12日に向け、手すりの設置や登山道の整備を進めるとし「遺族が気持ちよく慰霊できるようにしたい」と語った。