三共食品株式会社
「食べる“わくわく”を世界中に」をキャッチコピーに掲げ、調味料、乾燥食品、加工食品の製造・販売を行う三共食品株式会社(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:中村俊之)は、食品加工に伴う臭気問題の解決と地域住民の皆様との良好な関係構築を目的として新たに臭気システムを導入し、2025年4月18日(金)から稼働開始しました。

エアーケムの噴霧・消臭箇所

消臭システム全体像

■自然由来の中和消臭システム導入でエビ製品製造時の臭気対策
当社では常に品質とおいしさにこだわり、調味料、乾燥食品、加工食品の製造を行っていますが、近隣への配慮から食品加工時に発生する臭気への対策強化を行いました。今回、特に香りの強い「エビ製品」を作る際に発生する、香ばしい甲殻類臭(エビ臭気)に対応しています。
当初はマスキングや脱臭機といった案も検討しましたが、食品に適さない強い香りでのマスキングや、設置場所や運行上の問題から、不快物質と特定の物質を作用させて、不快感を軽減または消臭する「中和消臭システム」を導入しました。
消臭剤は、効果検証を行った結果、天然植物性精油を原料とした「エアーケム※ 665M」を採用し、当社の本社工場に専用の「噴霧器」を設置しました。

噴霧器内部

■複合臭にも対応!高温環境下でも対応可能な消臭対策を実現 
初期の計画では「脱臭機」の使用を検討していましたが、サイズが想定より大きく、設置場所の確保が困難であったこと、また、設置場所付近にある通気式ドライヤー周辺の温度が170℃を超えるため、「脱臭機」の変形リスクがありました。
以上の問題を解決するため、「脱臭機」ではなく、消臭剤の「噴霧器」の導入に変更し、省スペースで設置することができました。また、「噴霧器」を採用するにあたり、消臭剤の使用上限温度に対し、周辺の温度が高く、希釈した消臭剤が蒸発してしまう問題がありました。これに対し、水分量の増加やダクトの冷却などの追加対策を講じ、消臭剤の蒸発を抑える工夫をしました。
さらに、消臭剤の種類や希釈濃度を調整することで、甲殻類臭だけでなく様々な製品に対応できる柔軟性があるため、食品工場で発生しやすい複合臭にも対応することが可能となりました。

今回の臭気システムの導入により、地域住民の皆様との信頼関係のより一層の強化を目指し、今後も安全・安心な食品製造を通じ、食べる“わくわく”を世界中に届けてまいります。

※「エアーケム」とは
第一工業製薬(会社HP:https://www.dks-web.co.jp/)様の製品で、消臭有効な125種類の天然植物性精油を含んでいます。自然由来の消臭剤で、自然な消臭を叶えてくれます。不燃性で毒性、刺激性はなく、生分解性にもすぐれています。また、即効性があるため薬剤使用のムダがなくランニングコストが低減され長期的な使用に向いています。
設置や維持に関して、工場の操業を止めることなく短時間で設置可能で省スペースであるため設置や維持のコストが抑えられます。
商品URL:https://www.dks-web.co.jp/product_search/sds/detail/52

■デモ試験・効果検証
デモ試験:
「エアーケム662M」「エアーケム665M」の2種類の消臭剤を用いてデモ試験を実施しました。臭気の質や強さを数値化し、「三点比較式臭袋法」により評価を行い、最も効果のあった「エアーケム665M」を採用しました。

効果検証:2025年4月15日(火)に実施
試験結果:臭気ダクトから採取したガスの脱臭率を更に高めるため、検証を続けていきます。

希釈倍率(左)・エアー圧(中央)・水圧(右)



「エアーケム」充填場所1.



「エアーケム」充填場所2.



【三共食品について】
「食べる“わくわく”を世界中に」をコンセプトに、食品に欠かせないうまみ成分の素である「エキス」や、本格的な味を再現した「スープ」、インスタント食品などに使う「乾燥野菜」、そして食材としての「乾燥食品」などを製造、販売する「調味料事業」と、外食、中食、給食産業向けの「業務用食品」などを製造、販売する「外食事業」を包括的に展開しています。日本の食を支える食品メーカーとして、食品製造の安全性を確保するため、食品安全マネジメントシステムの国際規格「ISO22000:2018」並びに「FSSC22000」を取得。日本中へ安心安全な食をお届けしています。
年間売上、約60億円。現在、海外での展開に一歩踏み出し、売上1,000億円を目指しています。

三共食品 公式オンラインショップ https://sankyofoods.shop/
◎三共食品お客様相談室:0120-93-2309〈9:00~17:00(土日祝除く)

【三共食品株式会社 概要】
法人名: 三共食品株式会社
代表: 代表取締役 中村 俊之
所在地: 愛知県豊橋市老津町字後田25番地の1
電話: 0532-23-2361
設立: 1975年12月3日
事業内容: 乾燥野菜、天然調味料エキス、オイルフレーバー、
        乾燥食品、業務用食品の製造・販売

ホームページ: https://sankyofoods.co.jp/
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