六口丸海運に立ち入り検査に入る国交省中国運輸局の職員ら=22日午後1時、岡山県倉敷市

 高松市の男木島沖で観光船が炎上、沈没した事故で国土交通省中国運輸局は22日、海上運送法に基づき、船を所有する六口丸海運(岡山県倉敷市)に立ち入り検査をした。午後1時ごろ「国土交通省」と書かれたジャンパー姿の男性ら4人が事務所に入った。運航管理や設備点検の状況、火災発生時の船員らの対応などを確認。違反が見つかれば行政処分の対象となる。

 観光船「第27むくじ丸」は16日午後、瀬戸内国際芸術祭のツアー客を乗せて航行中に出火。乗客乗員計25人は救助され、けがはなかった。約3時間後に沈没した。当日は午前10時ごろに高松港を出発し、犬島などを経由して高松港に向かっていた。