長野県須坂市の事故現場付近を調査する鉄道事故調査官ら=22日午後

 長野県須坂市で走行中の長野電鉄の列車にパイプ製の小屋が衝突し、乗客3人が死傷した事故で、小屋は農機保管用で、線路近くにあったとみられることが22日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、強風の影響で小屋が飛ばされた可能性もあるとみて、詳しい状況を調べる。

 運輸安全委員会の鉄道事故調査官は22日、長野電鉄の関係者への聞き取りを実施。終了後、列車の運転士が線路内の障害物を発見し、ブレーキをかけたと話していると記者団に明らかにした。県警もこうした情報を把握しており、障害物と小屋との関係など調べを進める。

 事故は21日午後5時50分ごろ発生。走行中の列車の先頭車両が小屋と衝突した。