岡山、広島両県にまたがるJR芸備線の一部区間の存廃を話し合う再構築協議会幹事会は22日、存続の可能性を探る実証事業を7月から実施すると発表した。一部区間の増便や列車の観光コンテンツ化などを試行し、地域への経済効果を検証する。
実証事業は7月下旬から、観光客らを想定し、土休日の新見(岡山県新見市)―備後落合(広島県庄原市)間、三次(同県三次市)―備後落合間を1往復ずつ増便。秋ごろからは住民の利便性に考慮した夕方の増便やダイヤ変更を検討する。
協議会は国土交通省が仕切り役となって地方鉄道の存廃を議論する国の制度。芸備線で初めて設置された。