米国の1セント硬貨(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米政府が1セント(約1円40銭)硬貨の製造を終了することが22日、分かった。米財務省関係者が明らかにした。ロイター通信によると、終了は2026年の早い時期になるという。電子決済の普及などで利用が低迷する一方、生産コストは上昇していた。

 関係者によると、製造に必要な金属板の最後の発注を5月に行った。金属板の在庫がある間は製造を続けるという。1セント当たりの製造費用は10年間で約1・3セントから約3・7セントに上昇していた。

 製造終了で、少なくとも年5600万ドル(約80億円)の費用削減になるという。

 トランプ米大統領は2月、SNSで1セント硬貨の製造停止を表明した。