「レンジャー」の教官を養成する訓練を視察する中谷防衛相(左)=23日午後、静岡県小山町

 中谷元・防衛相は23日、陸上自衛隊富士駐屯地(静岡県小山町)と隣接する演習場を訪れ、精鋭隊員「レンジャー」の教官を養成する訓練を視察した。中谷氏は視察後、記者団に「現代戦に対応した高度な能力を持つ隊員を育成し、わが国の安全保障に万全を期してもらいたい」と述べた。

 レンジャーは山林など過酷な環境下での任務を想定しており、教官の訓練期間は約3カ月間。中谷氏も教官だった経歴を持つ。この日はロープを使って岩場に見立てた壁を登る訓練を視察し、隊員を激励した。

 レンジャーを巡っては、訓練中の死亡事故が相次いだ。陸自は教官の養成訓練などを除き、新たにレンジャー資格を付与する訓練を中止している。