コスモエネルギーグループは23日、国内初の大規模量産設備で造られた廃食用油由来の航空機用再生燃料(SAF)を、中部国際空港(愛知県常滑市)で貨物機に給油した。商業生産された国産SAFの貨物機への供給は初めて。環境負荷の低減を目指し、年間720万リットルを中部空港で給油する計画だ。
SAFの供給を受けたのは、ドイツの物流大手DHLの貨物機。各家庭や常滑市の給食センターなどから出た油を原料として、グループのコスモ石油などの出資する製造会社が堺市の量産設備で生産した。石油燃料と比べて二酸化炭素(CO2)の排出を84%抑えることができるという。
SAFの需要は年々拡大していく見通し。