政府が、同志国軍に防衛装備品を供与する「政府安全保障能力強化支援(OSA)」の枠組みを活用し、26日に太平洋島しょ国フィジーの海軍へ救難用ゴムボートを供与することが分かった。OSAの枠組みで装備品を実際に引き渡す初めての事例となる。政府関係者が23日、明らかにした。

 フィジーは、日本にとって重要なシーレーン(海上交通路)上に位置する。フィジー海軍の警戒監視能力を高め、海洋進出を強める中国に対抗する狙いがある。

 関係者によると、26日にフィジーの海軍基地で引き渡し式を開催する。日本政府はフィジーに対し警備艇や救助艇など総額4億円分の装備品供与を決めており、順次引き渡す方針。