【エルサレム共同】複数のイスラエルメディアは25日、イスラエル軍が2カ月以内にパレスチナ自治区ガザの75%を占領する計画だと伝えた。再開した地上侵攻の展開に合わせ、ガザ住民を北、中、南部の3区域に強制移住させて厳格管理する。計画通りに進めば、人口約220万人が25%ほどの地域での生活を強いられることになる。
イスラム組織ハマスの統治体制を崩壊させ、イスラエルが求める停戦条件の受け入れを迫る狙いだが、国際社会からの非難は必至だ。
報道によると、イスラエル軍は現時点でガザ全域の40%ほどを制圧した。一方、ガザ当局は25日、77%が既に制圧されたとの認識を示した。
イスラエル軍は18日、ガザで大規模な地上侵攻を再開したと発表した。ネタニヤフ首相は21日「戦闘を終結する準備がある」と語り、人質全員の解放やハマスの武装解除などを条件に挙げた。
ガザ保健当局によると、2023年10月の戦闘開始以降のガザ側死者は5万3900人以上。