世界最大級のバラ園として知られている岐阜県可児市の「ぎふワールド・ローズガーデン」では、春のバラが見頃を迎えています。今年は、全国都市緑化ぎふフェア(6月15日まで)の会場の一つにもなっています。近くには、行く末が注目される名鉄広見線(新可児-御嵩駅間)が通っています。季節運行の路線バスとあわせて訪れました。(岐阜新聞デジタル独自記事です)


可児市とその周辺は、筆者が岐阜新聞・岐阜放送可児支局長として十数年前に勤務していた地域。「ぎふワールド・ローズガーデン」はその当時、「花フェスタ記念公園」という名称でした。バラの時期に限らず、仕事で何度も通った場所です。
交通アクセスは、JR可児駅・名鉄新可児駅前から東濃鉄道の路線バス。かつては通年の運行でしたが、今は春のバラにあわせた季節運行になっています。2025年は、4月23日から6月15日にかけての運行です。

ワールド・ローズガーデン付近の地図を見ると、北側に鉄道路線があります。存続か否か判断の期限が6月末に迫る名鉄広見線(新可児-御嵩駅間)です。明智駅(可児市)から2キロ強の距離。行きは広見線を使ったルートで訪れました。
◆新可児駅から電車+徒歩で35分程度
新可児駅で御嵩駅行き電車に乗り込みます。車両は名鉄6000系ワンマン車の2両編成。広見線(新可児-御嵩駅間)と蒲郡線用の6000系ワンマン車は、5編成すべての塗装が異なります。この日の日中はクリーム地に赤帯の6013編成が広見線(新可児-御嵩駅間)を走っていました。


4分ほどで明智駅に到着。電車を降りて歩きます。
まずは駅南側の道を東に進みます。今は生きた線路が1本だけになった明智駅が、広い構内を持っていたことがわかります。かつて燃料として使われた亜炭を積み込んだ貨物ホームの跡も、...