独自の表現を追求した作品がそろう県アンデパンダン展=岐阜市宇佐、県美術館

 岐阜県現代美術家協会の県アンデパンダン展(同協会、岐阜新聞社、岐阜放送主催)が27日、岐阜市宇佐の県美術館で開幕した。会員らが独自の美を追求した絵画や写真など56点を展示している。6月1日まで。

 同協会は1983年設立。自由で平等な精神を信条に、無審査・無表彰のアンデパンダン方式の作品展を毎年開催している。今回は主に県内在住の35人が1~2点ずつ出品した。

 同じ絵画でも人物、風景画のほか、青の世界を表現した抽象画など多彩。デジタルアートや、金網をつなぎ合わせて表情を持たせた造形があるなど、ジャンルや技法に縛られることなく自身の表現を突き詰めた作品がそろう。

 田中清文会長(79)=岐阜市=は県庁の現庁舎と旧庁舎の写真を格子状にコラージュした「知・創・伝・共」を出品。「長年創作に取り組む作家でも常に新しい手法を取り入れている。おのおのが残す足跡を見て楽しんでほしい」と呼びかけた。