ポーランドでの集会に出席する米国土安全保障省のカースティ・ノーム長官=27日、ヤションカ(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米国土安全保障省は28日、トランプ大統領を銃で暗殺するとの脅迫文を送ったとして、移民・税関捜査局(ICE)がメキシコ国籍の不法移民の男(54)を拘束したと発表した。男は不法移民に対する圧力強化に不満を表明していた。

 ノーム国土安保長官は声明で、トランプ氏が昨年7月に東部ペンシルベニア州で暗殺未遂事件に遭ってから1年も経過していないと指摘。脅威は続いているとし「トランプ氏を守るために必要な全ての措置を引き続き講じていく」と強調した。

 国土安保省によると、ICEの職員が今月21日、男からの手書きの手紙を受領。集会でトランプ氏の頭を銃撃し、自主的に出国するつもりだという内容だった。ICEは男を国外追放する方針。

 男は手紙でトランプ氏を名指しし「私たちメキシコ人を悩ませるのにうんざりしている」と非難。「私たちは白人よりも米国のために多くのことをしてきた」と訴え「私の家族を国外追放にした。今こそ報いを受ける時だ」と主張していた。

 男は少なくとも9回、米国に不法に越境した記録がある。