気象庁は30日、予報精度などを自己評価した「業務評価レポート」を公表した。台風の進路では、3日先の中心位置の予報と実際の誤差は、過去5年間(2020〜24年)の平均が178キロとなり、前回評価(19〜23年)から8キロ改善した。21〜25年の平均値「180キロ以下」を目標としており、1年早く達した。
気象庁によると、予報に使うスーパーコンピューターの計算能力向上などが影響した。今後、誤差が大きかった事例を検証し、AI技術の活用も検討する。
線状降水帯については、過去5年間で15時間前に100キロの範囲内で発生が予測できた「捕捉率」は37%で、前回の33%から向上した。