パリ五輪のボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したアルジェリアのイマネ・ヘリフ=2024年8月、パリ(ゲッティ=共同)

 【ロサンゼルス共同】ボクシングの新統括団体ワールド・ボクシング(WB)は30日、昨夏のパリ五輪で性別を巡る論議の中で金メダルを獲得した女子のイマネ・ヘリフ(アルジェリア)について、性別適格検査を受けるまで、女子の試合への出場を認めないと発表した。同日付でアルジェリア連盟に通知した。

 WBは30日に主催・公認大会への参加を希望する選手に「参加者の安全を確保し、公平な競技環境の提供を目指す」として性別適格検査を義務化する方針を表明。各国・地域の連盟が検査を実施し、性別を証明する書類を提出する必要がある。

 パリ五輪では、2023年世界選手権の性別適格検査で不合格だったヘリフが66キロ級で優勝し、対戦相手らから不満が噴出していた。WBは2月に新統括団体として国際オリンピック委員会(IOC)から承認された。