米研究機関クライメート・セントラルは、地球温暖化の影響で、早産など妊娠に関わる健康リスクが高まる暑い日が世界的に増えており、日本では年平均で15日増加したとする分析結果をまとめた。都道府県別では、最多は沖縄の36日増で、続く東京が28日、鹿児島が22日だった。「暑い日が1日でもあれば、リスクは上がる」と注意を呼びかけている。

 妊娠中の女性が暑さにさらされると、高血圧や妊娠糖尿病、早産などの影響が出るとされる。研究チームは日本を含む247の国と地域でリスクが高まる気温を割り出し、2020〜24年の5年間でそれを上回った日数を推計した。その上で、温暖化が起きなかったと仮定した場合と比較し、増えた日数を数えた。

 約9割の国と地域で、健康に影響が出る恐れがある暑い日が倍増していた。日本全体の年平均は15日増の33日だった。リスクが高まるとされる気温は沖縄が29・1度で、年平均で36日増えて42日に。東京は28・6度で、28日増の43日、鹿児島は29・5度で、22日増の33日だった。