新潟県柏崎市で開かれた東京電力柏崎刈羽原発で事故が起きた際の住民避難などについての説明会=1日午後

 新潟県は1日、東京電力柏崎刈羽原発で事故が起きた際、住民避難を含む国の緊急時対応案などに関する住民説明会を立地する同県柏崎市で開いた。参加者からは、住民避難計画の実効性について疑問の声が相次いだ。7日にも長岡市で開催後、関係省庁と県などで構成する地域原子力防災協議会で取りまとめ、最終的に政府の原子力防災会議で了承される見通し。

 1日は、サテライト会場やオンラインを含め約130人が参加し、内閣府と原子力規制庁、県の担当者が説明した。ある参加者は質疑で、住民避難を担うバス事業者などが稼働できない場合、自衛隊の支援が得られるのか疑問視し「人数はそろうのか」と投げかけた。