米国と中国の国旗(ロイター=共同)

 【北京共同】中国商務省は2日、トランプ米大統領が米中貿易協議の合意に中国が違反したと発言したことについて「事実に反しており、理不尽な非難を断固拒絶する」との報道官談話を発表した。合意に違反して半導体規制を強化するなど状況を悪化させているのは米国の方だと反論した。

 報道官談話は、5月の米中貿易協議の合意後も米側が新たな半導体輸出規制や中国人留学生に対するビザ取り消しなどを表明し、合意内容に違反したと指摘。「米国は絶えず新たな摩擦を引き起こし、貿易関係の不確実性を高めている」と批判した。

 トランプ氏は5月30日、ホワイトハウスで「中国は合意の重要な部分に違反した」と発言した。