韓国大統領選で当選を確実にし、支持者の前で花束を掲げる「共に民主党」の李在明前代表(左)=4日未明、ソウルの国会前(共同)

 【ソウル共同】韓国大統領選で勝利した李在明氏は、尹錫悦前大統領が旧国防省庁舎に移転した大統領府について、将来的に従来の青瓦台に復帰させる方針を検討している。ただ移転には多額の費用がかかり、修繕に時間も要するため、当面は現状を維持する見通しだ。執務室のみを早期に移す案も出ている。

 青瓦台と旧国防省庁舎はいずれもソウル市中心部に位置し、約6キロ離れている。現在、青瓦台の建物や敷地は市民らに開放されており、見学中止を見越した「駆け込み客」が急増している。本館にある大統領の執務室や閣議用の部屋なども見学と写真撮影が可能だ。

 大統領府として再び使用するには保安や警護上の問題があるとされ、大規模な改修が必要になるとみられる。ただ執務室は本館とは別の建物にもあり、一般に公開されていないこれらの施設の早期利用を目指している。

 世論調査でも青瓦台を大統領府として使うべきだという意見が多い。