新たな国立公文書館の着工を前に起工式が2日、国会前庭で行われた。公文書管理担当の伊東良孝内閣府特命担当相は「健全な民主主義を支える拠点として重要な役割を果たしてきた。世界に誇れる施設となるよう取り組む」と述べた。東京・北の丸公園にある現在の本館の収容力が限界に達したため拡張移転を決定、2029年度のオープンを目指している。
新たな公文書館では、時代の転換を象徴する公文書を「シンボル展示」とし、目立つ場所に設置する計画。常設展示は「歴史や政策の成り立ちを伝えることを目的とする」と規定した。子どもや若者向けに体験型の展示も整備する。