【北京共同】中国の玩具大手、泡泡瑪特(ポップマート)の独自キャラクター「ラブブ」が世界で大ヒットしている。交流サイト(SNS)で人気が広がり、フィギュアやぬいぐるみといった関連グッズは争奪戦となっている。中国企業がIP(知的財産)の分野でも存在感を示し始めた。
ラブブは北欧の森に住む小さなモンスターという設定で、ウサギのような耳やギザギザの歯が特徴だ。K―POPの女性グループ「ブラックピンク」のメンバーが昨年、ラブブを抱いている様子をSNSで公開し、人気に火が付いた。
中国のポップマート店舗には新作の発売ごとに行列ができ、インターネット上では2万元(約40万円)超で転売されている限定フィギュアもある。米CNNテレビによると、英国のポップマートではラブブを買い求める客の混雑やけんかが相次ぎ、店頭販売を停止した。
北京にあるポップマートの施設に遊びに来た広東省の女性(30)は「推しの男性アイドルが持っていて好きになった。『ブサカワ』(不細工だけどかわいい)な見た目がいい」と話した。