原子力規制委員会は4日、関西電力高浜原発1〜4号機、美浜原発3号機(いずれも福井県)で、緊急時に炉心を冷やす給水ポンプを海外メーカー製から国内製に交換する計画を許可した。関電によると、海外メーカーが事業撤退する可能性を踏まえ、今後も確実に部品を調達できるようにする。
国内で最も古い高浜1号機は運転開始から50年、同2号機は49年、美浜3号機は48年となる。運転期間の長い原発が増えていることに加え、60年を超える運転が可能となる中で、メーカーの撤退や部品の製造中止への対応が課題となっている。
規制委は、高浜1、2号機の原子炉内構造物を交換する計画も許可した。