【ウランバートル共同】モンゴルでオユーンエルデネ首相の退陣を求めるデモが続く中、国民大会議(国会)は2日、本会議を開き、首相信任の可否を巡り審議を始めた。討論の後、首相信任への賛否を問う投票を行う見通し。地元メディアが報じた。首相は息子らのぜいたくな生活ぶりが報道されて国民の反発を招いた。
首相が自ら国会に審議を求めた。信任を得られなければ辞任するとの見方がある。国会は首相が党首を務める最大与党モンゴル人民党が過半数の議席を占めるが、同党内は首相の進退に関し意見が割れているという。
人民党と連立政権を組む民主党は首相を信任する決議案への採決を欠席すると表明した。欠席は決議案への反対と扱われることから、首相は厳しい立場に置かれたと地元メディアは報じた。民主党ではデモに賛同し、首相に辞任を促す議員が相次ぎ、政権内で両党の亀裂が深まっていた。