ハッジのためサウジアラビア・メッカを訪れたイスラム教徒=5月27日(ゲッティ=共同)

 【カイロ共同】イスラム教最大の聖地、サウジアラビア西部メッカへの大巡礼(ハッジ)が4日から始まる。昨年は最高気温が50度を超える猛暑に見舞われ、約1300人が死亡した。サウジメディアによると、今年も9日までの期間中、連日40度を上回るとみられ、当局は熱中症への警戒を呼びかけている。

 ハッジは礼拝や断食などと並ぶイスラム教徒の五つの義務「五行」の一つ。財力と体力のある人は生涯に一度、行うことが求められる。サウジには1日までに150万人近くの巡礼者が世界各地から到着した。

 サウジ当局は1日、これまでに無許可でメッカに入ろうとした26万人以上を取り締まり追放したと発表した。